検査・設備について
● 検査について
超音波検査は、超音波を発信し、その反射波(エコー)を利用して、画像化・解析する検査です。
①腹部(胸腹部)超音波検査
主に肝臓、胆のう、膵臓、脾臓、腎臓などの臓器に異常がないか、腹部にゼリー剤を塗り、プローブ(探触子)をあてて観察します。
②心臓超音波検査
心臓の形の異常や、心臓の動きや機能を観察する検査です。心臓の大きさや壁の厚さ・動き、弁の厚さ・動きなどがわかります。
③甲状腺・頸部超音波検査
甲状腺の大きさや形、しこりの存在の有無とその大きさ、位置、性状を調べる検査です。
④乳腺超音波検査
乳腺のしこりの存在の有無とその大きさ、位置、性状を調べる検査です。
⑤頸動脈超音波検査
簡便に視覚的に動脈硬化の診断ができる検査です。頸動脈の内部にプラーク(脂質異常によって生じた脂肪の塊)や血栓、石灰化がないか調べる検査です。
⑥下肢血管超音波検査
エコノミー症候群などの原因である下肢静脈血栓症や、歩くと足が痛くなるような閉塞性動脈硬化症の診断を行うための検査です。
⑦表在超音波検査
表面に近い部分にできた腫瘍や炎症を見る検査です。
特殊検査
①腹部造影超音波検査;消化器肝臓疾患では超音波造影剤を使用した検査を全国でもトップクラスのレベルで施行しています。腹部臓器の腫瘍の良悪性の評価や血流診断がリアルタイムに高分解能で診断できます。超音波造影剤は、副作用が少なく腎排泄型ではないため、ヨードアレルギーや腎機能の低下した患者さんにも使用可能です。また非アルコール性脂肪肝炎(NASH)や肝障害度の診断も行っております。
②肝線維化診断;超音波で肝臓の硬度を測定し、肝炎の程度や発癌リスクなどを判定します。肝生検に代わる検査法として注目されています。
③肝脂肪化・NASH診断;超音波による新規診断法を使って脂肪肝や非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の診断をしています。
④心臓超音波検査(経胸壁)ストレイン・3D解析;従来の心臓超音波検査に、より詳細で早期に心機能異常を検知できるとされるストレイン解析を導入しています。また、3D画像の取得、解析を行うことにより、検者間誤差、検者内誤差を減らすような試みを行っています。
⑤経食道心臓超音波検査;食道からプロープを入れて心臓を観察する超音波検査です。通常の胸壁からの心エコー検査よりもさらに詳細に心臓を観察することが可能で、心臓内の血栓の有無や、胸壁エコーでは確認が困難な小さな腫瘤の検索、奇異性塞栓症の原因となる心内シャントの有無などを確認します。
⑥運動・薬剤負荷心臓超音波検査;運動や薬剤を負荷しながら心臓超音波検査を行います。安静時の検査では分からない心予備能や症状の原因を診断します。
処置
穿刺生検(肝臓、腎臓、乳腺、甲状腺)肝癌治療(主にラジオ波を使用)
● 機器・設備
超音波機器
腹部その他領域
Canon:Aplio i800(3)、Aplio 500(2)、Aplio 300、Verifia(2)、Xario200G
GE:Logiq S8FS、Logiq E9
Philips:EPIQ Elite
Echosens:Fibro scan430
Siemens:ACUSON S3000
HITACHI:Noblus
心臓・頸動脈
Philips:EPIQ CVx(2)、iE 33, CX50(2)
Canon:Aplio i700、Artida、Aplio 300
設備
画像ファイリングシステム:HiMEDiON(フクダ電子)
検査室:15室、処置室:2室
モニター室2室(検査中の超音波画像をリアルタイムで確認可能)